夏のプログラミング・シンポジウム2019
「夢の子ども向けコンピュータ教育カリキュラム」
2019年9月6日(金)-9月8日(日)
静岡県・伊豆高原
202X年文○省から突然電話がありました. 「次の学習指導要領の改定でコンピュータに小学校6年間で200時間の授業をやることが決まりました. つきましてはどういう授業がよいのか先生にご助言をお願いしたく...」
たとえば小学校5年生の理科の時間では,種の発芽の3条件(水,空気,温度)とか種の中に養分がある ということを7時間くらいかけて学ぶそうです.一方的に教えるのではなく,観察・実験したり子ども同士 で仮説を立てて議論したり.他の学年・時間でも,植物が育つためには日光が必要とか,野菜は植物で 根・葉・茎に別れていてとか,どの部分が食べられるのかとか,色々と丁寧に教えられています.我々が常 識的に知っていることは,実はきっちりと時間をとって教えられています.植物は我々の社会に欠かせない とても重要な存在だからですね.
コンピュータが社会の重要な地位を占めるようになってきました.今やコンピュータが関わらない仕事は ほとんどありません.もはやスマホがない生活は想像できません.コンピュータは植物と同じくらい我々の 社会になくてはならない存在になってきました.もし,小学校で植物に関係する授業と同じ時間数にコン ピュータの時間を与えることができたら,どんなことを教えられるでしょう.
たとえば1年生の朝顔を育てることに一番近いのはプログラミングでゲームを作ることになるんでしょ うか.種のことに相当するのはどう考えても二進法です.
日本学術会議の情報学教育分科会でも体系立ててきっちりとした議論が進められていますが,ここはプログラミング・シンポジウムですから「夢の」をつけることで,もっと自由な発想で作り上げてみませんか?
夏のプログラミング・シンポジウム2019では,参加者全員でワークショップ形式で子ども向けにコンピュータを教える授業を作成します.テーマは登壇発表の内容から,もしくは,グループでその場できめます.
<夏のプログラミング・シンポジウム2019 プログラム>
13:00-13:05 オープニング(幹事)
13:05-13:30 夏のプログラミング・シンポジウム2019趣旨説明
原田康徳(合同会社デジタルポケット)
13:30-14:50 セッション1 座長:丸山 一貴(明星大学)
・プログラミングの学びにおける暗黙知を表出させる「コンピュータとの対話」の実践
喜田 綾芽(明星大学),山中 脩也(明星大学),北島 茂樹(明星大学),長 慎也(明星大学)
・知識創造コミュニティでのプログラミングの知のダイナミクス
山中 脩也(明星大学),北島 茂樹(明星大学),長 慎也(明星大学),今野 貴之(明星大学),武富 拓也(明星大学)
15:00-16:20 セッション2 座長:中村 嘉志(国士舘大学)
・自由に混ぜる思考プログラミング
中村圭介(ナレルシステム株式会社)
・模擬授業:高校生向け「暗号の話」出張授業の紹介
山口文彦(長崎県立大学)
16:30-17:30 基調講演 座長:原田 康徳(合同会社デジタルポケット)
・情報教育の参照基準
久野靖(電気通信大学)
(夕食)
20:00-22:00 夜のセッション1
9:00-10:40 セッション3 座長:山口 文彦(長崎県立大学)
・模擬授業+発表:モデル検査のパズル化
中野圭介(東北大学)
・「プログラミング学習の指針」の有効範囲
久野靖(電気通信大学)
10:50-12:10 セッション4 座長:横山 大作(明治大学)
・地方公共団体のオープンデータを用いた目的指向型の経路探索アルゴリズムの設計と実装
海老澤 大喜(国士舘大学卒業生),犬伏 萌々子(国士舘大学卒業生),中村 嘉志(国士舘大学)
・指導者の現状を意識した初等中等教育における情報教育カリキュラム
中野 由章(神戸市立科学技術高等学校),中山泰一(電気通信大学大学院)
13:30-16:00 ワークショップ
参加者全員で子ども向けにコンピュータを教える授業を作成するワークショップ
(夕食)
20:00-22:00 夜のセッション2
9:00-12:00 ワークショップ成果発表・体験会・振り返り
情報処理学会会員 | 非会員 | |
一般 | 34,000円(12,000円) | 40,000円(18,000円) |
学生 | 24,000円(5,000円) | 30,000円(11,000円) |
本シンポジウムのWebサイトにあるリンクより,申し込みフォームへお進みください.
参加申し込みは締め切りました.
夏のプログラミング・シンポジウムはポストプロシーディング方式を採っています。 シンポジウム当日は発表のみを行い、後日論文を執筆・提出いただいて報告集としてまとめます。 報告集は、プログラミング・シンポジウム(2020年1月)の予稿集と一緒に発行します。
問い合わせ先: sprosym2019[at]ipsj.or.jp ([at]を変更してください)